りぼん漫画スクール2002 10月号 |
作品タイトル | 枚数 | 名前 | 年齢 | 出身地 |
ひまわりの詩 | 32 | 遠藤梅香 | 26 | 徳島 |
成績:準りぼん賞 りぼん 2002年秋のびっくり大増刊号にてデビュー掲載 前回成績:2002年 7月号 佳作 |
[ストーリー]ある夏の日、ひなたはひまわりの下で死にかけている小さなイタチに食べ物をあげた。それがきっかけで、そのイタチとの不思議な交流が始まることに…。 そのイタチは助けてくれたお礼に、ひなたとそのボーイフレンドの大助との仲を自らの命をかけて、とりもとうとするのだが…。 |
[評]画面構成のセンスや話作りの巧みさが印象的な作品でした。登場人物自体には決して派手さはないものの、それを取り巻くエピソード、計算されたストーリー構成がこの漫画のオリジナリティを際立たせていました。ただ、あまりに器用すぎるせいもあってか、引っかかる部分がほとんどなく、作品全体の印象は弱くもありました。多少、荒削りでも読者に伝えたい熱いエネルギーのようなものが感じられれば、よりいっそう共感を得られたのではないでしょうか。例えば、彼が林業に携わるシーンを見て、主人公の考えが変わるところをもう少し深く掘り下げてみたり、イタチが化け物だから存在してはいけないと思い込んでいる理由をもう少し明確にさせたり、モノローグを増やして主人公の心情をより鮮明に表現してみたりなどの工夫があっても良かったかもしれません。 今回の遠藤さんの作品は、りぼんの過去のデビュー作と比べて、やや毛色の異なる印象を受ける作品です。しかしりぼんに投稿する得品は、こうあるべき、という決まりはありません。りぼん色にあわせた漫画が集まってりぼんというまんが雑誌ができるのではなく、みなさんの個性あふれるまんががりぼんというまんがの特色を創りだします。 「少女まんが」というと、昔から変わらない定型パターンの様なものを守るべきだと思われている方も多いのではと思います。確かに少女まんがには、いつの時代にも変わらぬ価値観やロマンは存在します。しかし、時代とともに人も変わっていきます。今を生きる少女像をしっかり見据えながら、みなさんそれぞれの独自の「スタイル」を大事にしたまんが作りに努めてください。 |
得点 | |||||
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絵 | ストーリー | ||||
キャラの顔等の魅力 | 5 | 19 | キャラ性格等の魅力 | 6 | 20 |
構図・コマ割り | 7 | ネーム | 7 | ||
表現力 | 7 | 話の内容・テーマ | 7 | ||
センス | 33 | ||||
総合 | 72 |