第362回 りぼんNEW漫画スクール (りぼん 1999年12月号) |
作品タイトル | 枚数 | 名前 | 年齢 | 出身地 |
彼女たちの中間テスト | 32 | 森崎由見 | 20 | 群馬 |
成績:佳作/第73回シーズンベスト賞 りぼんオリジナル 2000年 2月号にてデビュー掲載 前回成績:351回努力賞 |
[ストーリー]はるこは、お気楽でノー天気な真澄と友達。楽しい学園生活を送っている…と言いたいところだが、2人の通う学校は有名進学校。そのうえ、2人そろって成績が悪いのだ。特に真澄は、テストの順位がほとんど最下位。それなのに、今度の中間テストで成績が悪い者は、毎日補習があることが発表されてしまった。がんぱろうと誓い合う2人だが、真澄には危機感がなかった。 テストが終わった。意外なことに真澄は自信満々だ。結果が出た。いつものような成績のはるこに対し、なんと真澄は3位だった…。 |
[評]人の気持ちをきちんとリアルに描くことができています。そのため、読みごたえのある話に仕上がっています。3位だったことから、まわりの真澄への視線が変わります。でも、真澄は今までと変わりません。成績のことなど全然気にしない真澄の態度にはるこは腹がたちます。はるこが不機嫌な理由が自分の成績にあることを知った真澄は、校内に張ってある順位表を破きます。そのとき、真澄のことを「友達」と口で言いながら見下していた自分に、はるこは気がつくのです。はるこが心の底から「友達」だと思うまでのクライマックスは気持ちが伝わってきてよくできています。 このように、難しいテーマを具体的なエピソードで読ませることが上手です。人間の誰もが持っているけど他人に知られたくないようなコンプレックスや微妙な感情をちゃんと表現して話を作ることができています。たた、瞳の描き方や背景の描きこみなど課題はあります。せっかくの話をもっと読者に読んでもらうためにも、魅力的な絵が描けるように、がんばってください。他の人があまり描かないようなテーマで、人の気持ちが描けることが森崎さんの魅力です。これからも読者の心に残るような話を期待しています。 |
得点 | |||||
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絵 | ストーリー | ||||
キャラの顔等の魅力 | 5 | 16 | キャラ性格等の魅力 | 7 | 22 |
構図 | 6 | ネーム | 8 | ||
表現力 | 5 | ストーリー | 7 | ||
センス | 32 | ||||
総合 | 70 |