りぼん漫画スクール2003 8月号 |
作品タイトル | 枚数 | 名前 | 年齢 | 出身地 |
レンアイ☆バトル | 32 | 紫月ゆうま | 23 | 東京 |
成績:準りぼん賞 りぼん 2003年夏休みびっくり大増刊号にてデビュー掲載 前回成績:2003年 5月号 努力賞 |
[ストーリー]野球部のマネージャー、ゆかりは、部員でクラスメイトの桟敷彰彦(サジ)が好き。ゆかりはサジの言おうとするセリフを言い当てるのが超得意。驚くほどセリフをハモってみせる。誰よりも彼を見てきたし、彼のことを知っている自信がゆかりにはある。そこに現れたのが、サジの幼なじみ、篤子。自分の知らないサジを知っている彼女に、ゆかりの自信がゆらぐ…。 |
[評]前ページ(注:誌面では前ページに掲載されています)の本和さんの作品の魅力が「ありそう」なリアル感とすれば、こちらは漫画でしか「ありえない」楽しさ、という対照的な魅力を持った作品です。セリフを言い当てる、という楽しさでまず興味を引き、そこから、息もつかせぬ展開で一気に最後まで読めます。メインのストーリーを追うだけでなく、篤子との「イキナリ!桟敷敦彦クイズ」対決など、「遊び」的な演出も盛り込まれて、楽しさ、面白さが盛りだくさん。クライマックスは、高所恐怖症のサジが、何故か校舎の4階の壁にはりついている、という手に汗握る場面。謎の行動の意外な真相と、設定を生かした劇的な解決は見もの。ライバルの篤子が、ただの悪役で終わらなかったおかげで、ラストも後味の良いものになりました。勢いにまかせて描いてしまうのではなく、キャラとストーリーという、漫画の骨格をしっかり作った上で、楽しさや面白さを盛り込むことが出来ている点に、紫月さんの実力がうかがえます。 読者に出来るだけ楽しんでもらおう、というサービス精神は良いのですが、落ち着いたコマ割りでさらりと読ませる部分もあったほうが、メリハリがきいて、劇的な場面の印象がより強まります。抑えるところは抑える呼吸を身につけましょう。 しっかりした線で、力強い絵が描けています。絵の面での一番の課題は、男の子があまりカッコよく見えない点。また、人物がみんな首を突き出しているように見えてしまうので、首と頭部のバランスも調整してみてください。 |
得点 | |||||
---|---|---|---|---|---|
絵 | ストーリー | ||||
キャラの顔等の魅力 | 6 | 19 | キャラ性格等の魅力 | 7 | 21 |
構図・コマ割り | 6 | ネーム | 8 | ||
表現力 | 7 | 話の内容・テーマ | 6 | ||
センス | 32 | ||||
総合 | 72 |